腸はネットワークを通じてあらゆる臓器と繋がっています。
また、脳の次に多くの神経細胞が存在し、感情にも深く関わっている為、「第2の脳」と言われているのです。
脳とは双方間で連絡を取り合い、腸の不調は脳に反映され、脳に受けたストレスは腸に反映されます。
このネットワークを「脳腸相関」という。
緊張するとお腹が痛くなる様に、心と体に不調が生じれば、腸にも影響が出ます。
つまり、腸から発信されるSOSのサインを読み取れば、普段なら気付かない様な不調に気付くことができるかもしれません。
今回は、腸が発信する不調のサインについて説明していきます。




腸が発信する10の「SOSサイン」
腸からの不調を知らせるサインは10項目あります。
日々の生活と思い返しながらみてみましょう。
①下痢や便秘
- 病原菌への感染
- 食生活や生活習慣の乱れ
- 精神的なストレス
- 病気
など、心と体に不調が生じると、その反応として症状が出る。
便秘と下痢を繰り返すケースもあります。
②おならの増加
腸内の悪玉菌が増えると、ガスの量が増えて匂いも臭くなる。
便秘や過敏性腸症候群の他、大腸癌やSIBO等の病気に起因する場合もあるのです。
便秘で腸内に溜まった有毒ガスは血液中に吸収されるので、おならだけでなく体内を巡り毛穴などから放出されることもあります。
③お腹の張り
おならの増加と同様に、悪玉菌の増加によりガスが発生。
便秘と併発することが多く、食欲不振などが起こります。
④腹痛
便秘や下痢と併発することが多く、痛みの感じ方や位置などで原因も変わってくる。
激しい痛みや長引く場合は医師の診断を受けた方が良いでしょう。
⑤お腹のゴロゴロ音
腸の動きが激しい時になる音。
空腹時になるのは大丈夫ですが、食事の直後にも激しい音なら、過敏性腸症候群やSIBO等の病気の疑いもあります。
⑥急な体重の変化
腸内フローラのバランスが崩れ、消化・吸収の機能がうまく働いていない状態です。
代謝も悪く浮腫みやすい体に。
体重増加の場合は栄養を吸収し過ぎ、体重減少の場合は栄養を吸収せずに流れてしまっています。
⑦肌荒れ
腸内フローラのバランスが崩れ、悪玉菌による代謝物が肌に悪影響を与えている状態です。
栄養吸収の機能が低下し、肌に栄養が行き届かなくなったり、病気につながるケースもあります。
⑧ゲップ・胸焼け
お腹の張りやおならの増加と併発することが多いです。
ガスが発生し胃腸の内圧が上がり、胃液などが食道へ逆流してしまうことで起きます。
⑨便の形状
便の色や形によって、腸内環境の状態を量るバロメーターに。
理想の便の形状は、バナナの様な形で、やや黄色っぽい茶色の便です。
このような形状であれば、
⑩風邪/生活習慣病
腸内細菌のバランスが崩れることによって、免疫力が低下し、風邪や病気になりやすくなるのです。
また糖尿病や高血圧に影響が出る可能性も出てきます。
まとめ
普段の生活の中で、腸は様々な方法を使って体のSOSを教えようとしてくれています。
私たちが健康に過ごす為には、
- (あれいつもと違うな)と変化に気付き、
- (もしかして …)と体の異変を疑うことが大切です。
症状が長引く様なら、病院の受診も必要でしょう。
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