腸の病気と聞いてパッと思いつくのは、
- 大腸がん
- 過敏性腸症候群
- 感染性腸炎
- 虫垂炎
などではないでしょうか?!
その他にも病気には罹っていなくても日々の生活を過ごしている中で、
お腹の調子が悪い・痛い・張っている、
おならが多いなど様々な不調を体験したことがあると思います。
その不調が実は腸からの危険信号かもしれません。
腸には多くの神経細胞があり、自ら考えて判断をする力を持っています。
よって第2の脳と呼ばれているのです。
また脳と腸は迷走神経を通じて繋がっています。
そして脳腸相関というお互いに情報を送り合える独自のネットワークを持っているのです。
脳以外にも多くの臓器とも繋がっており、連携を取ることが出来ます。
なので体の色々なところで起きている不調は、腸の状態が脳に伝わり起きている症状なのです。
危険信号だったなんて!!!
寄り添わないといけないね…
今回はその腸で起きている病気SIBO(小腸内細菌増殖菌)について解説!!!
SIBOとは
腸は大きく分けると、小腸と大腸の2つに分けられ、善玉菌や悪玉菌などの腸内細菌の多くは大腸に住んでいます。
なので両方を比べると小腸にいる細菌の数は少なく、そんな小腸内に細菌が増加し、多くのガスを作ってしまう病気があるのです。
それが小腸内細菌増殖症(SIBO)という病気。
ガスが溜まることでお腹は膨らみ苦しくなり、腹痛や便秘・下痢症状や、体のその他の部分の健康被害も出てきてしまいます。
SIBOの原因
SIBOになる原因は5つあります。
①加齢やストレスなどによって自律神経・腸内細菌が乱れることで腸の働きが悪くなる。
②腸の動きが悪くなり、栄養分の残りかすが溜まる。
- 加齢やストレスなどによって自律神経・腸内細菌が乱れることで腸の働きが悪くなる。
- 腸の動きが悪くなり、栄養分の残りかすが溜まる。
- 小腸内に雑菌が入るのを防ぐ胃酸が減少することで、小腸を守れなくなる。
- 小腸から大腸への境目であるバウヒン弁が緩くなり働く力が低くなることで、大腸から小腸へ細菌が逆流する。
- 上記の原因などから小腸内に細菌が溜まりガスが多くなる。
小腸内に細菌が増えすぎると
食事から得た栄養のかすが小腸に残ってしまう等の様々な原因から小腸の中に細菌が増えすぎてしまうと、栄養を分解しガスが発生するのです。
しかし、小腸は元々の腸内細菌が少なく、ガスにも耐えれる構造ではありません。
なので、ガスが多量に発生すると、パンパンに膨れ炎症を起こし、腸の粘膜が傷ついてしまうのです。
この症状はリーキーガット症候群(漏れやすい腸)と似ています。
リーキーガット症候群とは
腸は元々、ウイルスや未消化の栄養素が血管に入り込まないように粘膜で保護をし守られているのです。
しかし老化によって腸内環境が悪くなると、ガスがたまりやすい状態になります。
そのガスが腸に負担を掛け、粘膜を薄くするのです。
するとそこに穴が開き、繋がっていた細胞が壊され、防いでいたアレルギーや毒素が血管内に漏れ出してしまいます。
この状態をリーキーガット症候群と呼ぶのです。
SIBOの特徴的な症状
- お腹が張って苦しい
- 便秘や下痢
- 腹痛
- おならが増えた
などのお腹の症状の他にも
- 肌荒れ
- アレルギー
- 貧血
- 不眠
- 体重の変化
などの体と心の不調が起こることも…
このように起こる症状が多く、自分での判断は難しいので心配な点があれば医師に診てもらうのをおすすめします。
まとめ
誰にでも起こりうる身近な腹痛などはつい、
「またか…そのうち治るだろう」
「薬を飲めば治るだろう」と
思いがちですが、実は病気の種類なども多く、悪化すると他の病気の引き金になっていたなんてことも…
体全体に被害が及ぶ前に違和感を感じたら、早めの受診をしてみましょう!!!
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